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造形処理には大きく分けて2つの工程があると考えている。
“ある”ものを削って小さくなっていく『マイナス』に向かう工程。 「これ以上、削ってはならない」 もうひとつは、“ない”所からカタチになっていく『プラス』に向かう工程。 「これ以上、焼き過ぎてはいけない」 ヘア−・カットの場合、切り進める中で完成を目指す訳だから、一見して『マイナス』の造形処理と思われるだろう。 しかし、この『プラス』と『マイナス』の正反対とも言える工程。 どちらも、後には戻れないという緊張感の中で完成を目指していく。 だけれども、その緊張感の中にあっても「超えてはいけないライン」を超えてしまうことがある。 すると、そのラインを踏み込んだことによって『ゆとり』を知ることが出来る。 それが、マイナスの造形処理であれば、 「これ以上、削ってはならない」が、「これ以上、残してはいけない」に変わる。 『マイナス』に向かう工程の中で、『プラス』なキモチで工程が進むのだ。 つまりは全く違って見えるこの2つの造形処理も、実は、『緊張感』と『ゆとり』の重なった所に『完成』がある。 それを知っているのが職人だと思う。 僕らは職人を目指している。 サロンの名前に“Hair Craft”と付け加えたのは、そんなキモチが込められている。
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